俺節 第二部【書き起こし②】 [俺節]
俺節 第二部 書き起こし②
舞台はコンテスト会場。
まずはゲストの寺泊行代が歌ってる。
審査員は行代含め4名。
行代役の高田さんが歌が上手くて。
アイドルぽくないんだけど(爆)
とても上手くて かっこよかった
司会者に促され
勢い込んでコージとオキナワ登場。
北津軽郡から来ました
『19の春』をバタやん調で
♪あたしがあなたに惚れたのは
ワンコーラス歌い終わると
万雷の拍手…
だが優勝は現役女子高生のよしこちゃん。
コネを使った出来レースだった…
出来レースじゃねえかよぉ
まぁ、次だべ、次
お前、そう簡単に次が来ると思うなよ
そうむきにならなくても
お前がそんなんだから
優勝できなかったんじゃねえのか
へっ!?
なあもうほかの人の歌、歌うの、
やめようぜ。
自分の歌で勝負してえよ。
オリジナル作ってよ、
俺たちの歌だよ!
それ、やりてえ
オキナワの提案に乗り気になるコージ。
そんなとき、そこに現れたのは
「お前たちに1票入れた」という戌亥。
「デビューしちゃおうぜ」と
スカウトに来たのだった。
オキナワ…
おおおお
きたべ、ついにきたべ!
一杯やりながら話そうという戌亥が
声をかけたのはコージだけだった
戌亥:ここからはビジネスの話なんでね。
伴奏の者は遠慮してもらおう
え?
あの…オキナワは一緒に。
俺たちいつも二人で
肩を寄せ、仲良しアピールする
コージとオキナワだった
戌亥:いやいや、
演歌で二人組はありえないっしょ
はい?
戌亥:聞いたこと、ある?演歌の二人組
でも…
戌亥:(大声で)ねえよ!
聞いたことはねえですけど。
でも、その…
上京して最初に知り合って
家に泊まらせてくれて
いつもギター弾いてくれて
銭こもおごってくれて
戌亥:いい友達だってことはわかった。
でも
でも?な?
戌亥:で?
で?
戌亥:お前一人だったら
優勝できてたんじゃねえのか?
三人の間に言葉はなく、
重い空気が漂った
戌亥:ややこしいのは苦手だ。
二人でナシ付けてから
改めて来てもらおうか!?
じゃあな
オキナワと戌亥の間で迷うコージ。
どちらにも立ち去られ
途方にくれるのだった。
その頃、テレサは
サンドイッチにピクルスを挟む仕事中。
すいません、すいません。
なにとぞご容赦くださいませ。
ピクルスの位置が横着すぎて
たびたび注意を受けていたのだった。
働く仲間に助けられたのもつかの間、
テレサは
不法滞在を知る主任に
関係を迫られるのだった。