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【ネタバレ】羊の木 見てきました [∞映画関連]


【ネタバレしてます】

羊の木 2018.2.3公開


初日は仕事で都合がつかず、

私は2日目に初見。

客席に明らかに高校生以下はいない。

逆にぽつぽつとお一人様の男性がいて、

亮ちゃん目当てではなく

作品か、監督か、キャストで選んで

観に来たんだろうと思うと

感想を訊きたかった





以下、ネタバレしながら感想:

ストーリー順ではありません







◆サスペンスもので題名に「羊」

ということでずっと

”迷える羊”と関係あるのかな?

と思っていたのが

最初の文字幕ですっきりした。

何が起ころと、

温かいものが残るのではないだろうか!?

そんな気がした




◆市川実日子さんは好きな女優。

あの飄々とした感じがいい。

一層飄々というか、抑揚のない表情で

改札を出る時から怖かった。

月末がニトリで買ったものを

栗本(市川実日子)の部屋に運んでる時は

恐ろしささえ感じた


でも彼女は

生命を大事にしてるんだよな。

食べきれなかった魚も

亡くなった亀も

ちゃんと葬っている。

羊の絵柄の皿(時計?)も

拾い上げ飾っている


そんな行動は

殺人者となってからなのか、

それ以前からそうだったのか、

どっちなんだろう


そして命を大事に感じている栗本が

清掃員をしている。

なぜ太田(優香)のように

介護施設等で

人と関わる職に就かなかったのか


謎な栗本だった←ほめてます!




◆太田(優香)は

なぜ月末の父を好きになったのか?

月末を「はじめさん」と初めて呼んだ、

声のしっかりした感じと言い方に

”おんなの強さと自信”がプンプン。

おんなって 怖ー


太田が病院の待合室で

自分の犯行について話すのを

月末が”異次元の生物”を見るように

見ながら聞いてたのも印象的だった


おんなって 怖ー、

ではなく

”こいつは得体のしれない生き物”って

月末は見てたよね



でも

みかんを剥いて

月末父に食べさせていたのは

これからも二人で

生きていくってことよね!?



やってることも表情も

特別恐ろしいことはないのに

栗本より断然読み解けない、

不気味な人だった←ほめてます




◆福元(水澤紳吾)と大野(田中泯)

大野が刑務所から出て

すぐ取り囲まれるのは想定内過ぎ(笑)


でも、この2人と雇い主の存在は

この映画の救いともいえる



雇い主はそれぞれ

商売が成り立っていたのだから

なにも頼まれたからといって

福元や大野を雇う必要はない。

しかもそれほど人手に困っているとも

思えない商売だ


元殺人者という過去を知っても

雇い続ける関係は 

魚深で生きようとする福元と大野の

羊飼いみたい。

彼らが生きていることを喜んでいる



自撮りツーショットで笑顔の大野、

散髪の練習に励む福元、

どちらも”今を生きている顔”だった


救われたよ




◆杉山(北村一輝)

生き残ることに貪欲なタイプって

そのことに必死過ぎて、

周りが見えない、かわいそうな人だ。


貪欲ゆえに

生き方を変えようともせず

険しい表情もしていたのに

結局足元をすくわれる、

悲しい杉山だった


北村一輝の演技って

どれも似ているようで

全然違っていて。

なんか すごかったです




◆宮腰(松田龍平)

宮腰に焦点をあてている感じもした、

この映画。

月末は語り手というか狂言回し、みたいなね。


宮腰はいるんだけど

根っこはどこにいるんだろう?

そんな感じの宮腰


杉山を執拗に轢くときの表情は

特に興奮した様子も無く。

目障りなものを

排除しようとしてるだけのよう


その後、月末に会いに行ったのは

月末が自分にとって

羊飼いだと思ってたのかなぁ



なのに

「僕は一昨日も昨日もそして今も

ずっと殺人犯だ」とも言う宮腰を

どう思って月末はついて行ったんだろう?

知らないうちに

宮腰の羊飼いのようになっていたのか?!



宮腰にとっての羊飼い=月末を

自分の手で首を絞めているとき。

月末の目からは

「友達だろ」という言葉が浮かび、

それでもなおも首を絞め続ける宮腰は

”サイコパス”なのか!?



二人の想いは言葉には無かったし、

夜の状況に表情も分かりにくいのが

見ていて

よけい悲しいというか、、、


宮腰が哀しかった



そして迷える羊は断崖を落ちてしまった。

石田(木村文乃)は

「つきすえーー」って呼んだよね…






1匹の迷える羊になるか、

99匹の羊のほうか。

羊飼いに出会えるか、探してくれるか。

幾通りもの生き方を考えられるのが

人生


キャストの演技が

がっぷり四つに組んで

しっかりした土台で成り立ってる、

そんな映画でした




元殺人者の6人は

どの人も見事な演技で。

もしかしたら

こんなプロジェクトは

もう行われているのかも!?

そんな気持ちにさせられた


そんな中で

出すぎた演技でもなく、

でもちょっと存在感があった亮ちゃん



芝居達者ががっぷり組んでる芝居を

頭一つ抜けながら

引っ張っていってる感じ。

ズバ抜けすぎて合ってないのでもなく、

同等の上手さで埋もれてるでもなく、

『主演 錦戸亮』がいました



原作は未読だけど

この映画の脚本に息を吹き込んだのは

出演者だからね。

錦戸亮はいい仕事をしてます





エンドロールもよかった。

左上から右下に向かって

斜めに降りてくるクレジット。

徐々に明るく明けていく空と海に

羊の未来が暗いものでないことを

予感したよ、

そうであってほしい、

明るい未来!

まさに



Death is Not the End

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